2024年12月のナックナンバーです
たんぼに降った雪 |
ホテル雪倉は、 北アルプス白馬連峰を一望できる和室11室の小さな旅館で、 家族で経営しています。 冬期間のスキー・スノーボードのお客様のご利用をはじめ、 ご家族連れの皆さまや、中高年や職場仲間、 北アルプス登山の皆様にもご利用をいただいています。 ホテルという言葉は、 もともと「旅人をもてなす」とか「親切にしてさしあげよう」 という意味から出た言葉だそうです。雪倉はこの 「親切にしてさしあげよう」という気持ちを大切に心がけています。 |
お知らせ 当館は現在休館させていただいております 12月21日(土)より冬の営業を始めますのでご了承ください |
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=== お役立ち情報はこちらをクリック === 天気予報 長野県 小谷村 (yahoo提供) 天気予報 長野県 小谷村 (日本気象協会提供 tenki.jp) 栂池高原公式ホームページ 栂池高原の公式ホームページ ライブカメラ スキー場 道の駅 栂池自然園 小谷村のホームページ 栂池自然園 いちばん美しいところ 小谷村観光連盟 小谷村の観光情報 白馬岳 蓮華温泉ロッジ 新潟県糸魚川(いといがわ)市、中部山岳国立公園内にある秘湯 今年の営業は終了、来年3月下旬、春スキーの時期から営業予定だと思います。 安曇野ちひろ美術館 世界初の絵本美術館 当館から車で1時間弱です 12/2から来春(2025.2/28)まで休館、3月からオープンします。 |
***** 12月04日(水) ***** 冬の装い 12/4 12:50 厳冬期と同じような雪の様子です。 12/3 10:15 鐘の鳴る丘は真っ白ですが、積雪はわずかでまだまだ滑走は無理です。 11/30はこの冬初めてゴンドラとハンの木高速ペアリフトが営業を開始し、 待ちわびていたスキーヤー・スノーボーダ-が初滑りを楽しみにお越しくださいました。 ゴンドラが動き出す朝の8時には、200人ほどが並んで待っていました。 ゴンドラ中間駅まではもちろん、下の乗り場まで滑ってきた人もいましたし、 ハンの木高速ペアリフトの乗り場下から林間コースを通って、 白樺ゲレンデを滑ってくる人もいました。 いよいよ白い季節の始まりです。 地元紙 大糸タイムス 12/3のコラムより はや12月、年の瀬が迫り何かと忙しい季節となった。 「野沢菜漬けた?」というあいさつが聞かれるのもこの時期ならでは。 私もずく(※1)を出して作業に取り掛かる。 昔から続く野沢菜漬け、「震災にもこの漬物で助けられたなあ」と思い出す。 10年前の神城断層地震(※2)自宅に大きな被害はあったが その直前に仕込んだ野沢菜漬けの樽は無事だった。 傾いた桶をまっすぐにし、塩水を加えて元通り。 漬物の一品がいつでも食べられるということが、どんなに心強かったことだろう。 野沢菜はわが家にとって本当に‘生きる糧’となった。 ※1 ズク という長野県の代表的な方言を標準語にするのはとても難しいのですが、 面倒くさいことを面倒くさいと思わずにやる とか 根気よくやる とか、やる気 と言ったような意味あいです。 ズクの無い人をズクナシと呼びます。 ズボラと似ている部分もあるかと思います。 ※2 神城断層地震 2014(平成26)年11月22日(土)午後10時8分ころ、 マグニチュード6.7の地震が発生。長野県北部(白馬村・小谷村を中心に) 最大深度6弱の激しい揺れに見舞われた。 このように野沢菜漬けと言うのは、雪国の生活に切っても切れない特別なものなのです。 コラムを書いている人は小谷村に住んでいましたが、家が大きな被害を受けて、 やむなく小谷の地を離れて今は大町市に住んでいます。 こんな景色になると、毎年 同じものを掲載しますが、 どうしてもこの時期は魔女の宅急便の一節を思い出してしまいます。 魔女の宅急便 角野栄子 福音館書店 1985.1.12初版発行 から引用します。 秋も半分以上がすぎて、毎日つめたい風のふく日がつづいています。 茶色に枯れた街路樹の葉も、とっくにふきとばされ、 キキのいる店の窓から見たコリコの町は、かわいて白く光っていました。 風はコンクリートの建物の角にぶつかり、また角にぶつかってくるせいでしょうか、 ふくときは刃物のようにするどく、かと思うと、ぱったりとまり、また急にふきはじめるのです。 そのたびにかんたんなつくりのキキの店は、小さな声をあげてゆれました。 (うちのほうじゃ、もう初雪、ふったかしら) キキは風の音をききながら、生まれた町の冬のはじまりを思い出していました。 ある日とつぜん寒くなって、窓から見ると、北の森のうしろの山々が、 レースのハンカチをかけたようにしろくけぶっているのでした。 その白いものはだんだんと下におりてきて、 やがては町全体をいつのまにかすっぽりとつつんでしまうのです。 あの町では、冬のきたのは、風の音ではなく、雪の白い色で知るのでした。 そういえば、キキがほうきで飛ぶことをならってはじめての冬のある日に、 コキリさんとつれだって出かけたとき、コキリさんは、 「どこもかしこもまっ白でしょ。それにときどきお日さまで光って目がいたくなるから、 気をつけて飛ぶのよ」といいながら、 町の屋根の形を「あのおまんじゅうみたいに見えるのは火の見やぐらの屋根、 あの階段みたいになっているのは図書館の屋根、あのま四角に見えるのは体育館の屋根よ」 とおしえてくれたのでした。
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